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2020年7月18日

僕たちは3割程度の情報で物事を理解している

 

突然ですが皆さん、親友はいますか?

 

その人が好きな事、嫌いな事、何に喜びを感じて何に怒りを感じるか…

親友や長く付き合った人であれば、大体わかりますよね。

 

さて、僕たちはその親友の事をどれだけ知っているでしょうか?

生い立ち、身長・体重、生活リズムや購読している雑誌、あなたと会っていない時に誰と何をしているか…

 

おそらく3割も知らないんじゃないでしょうか?

 

それでも、誕生日プレゼントは何が喜ばれるかなんて分かるし、待ち合わせは何時ごろが望ましいか、食事はどこに行けば話が弾むか…親友の行動について概ねの予測はつきます。

 

 

そうなんです。

人間3割も情報があれば十分なんです!

 

 

アクセス解析をはじめ、Webマーケティングは予測・推測だらけです。

データは完全であることはあり得ず、常に不十分なデータから物事を判断し、結論を導かなければいけません。

 

僕はどこどこJPという自社のサイトにアクセスした企業を可視化するツールを提供しているのですが、その判定率は精々2~3割程度です。

すると、必ず見えていない情報に目を向ける方がいらっしゃいます。

「7割も分からないなんて意味なくない?」

過半数以上が見えていない訳ですから気持ちは分からなくも無いですが、0が3割になることの大きさを是非理解してください。

 

初対面の人のプレゼントは何をあげていいか分からないけど、親友のプレゼントはすぐに頭に浮かぶじゃないですか。

 

 

アクセス解析は、判定されるユーザーの年齢も性別も地域も、間違ってることがあるし不十分です。
新規ユーザーが必ず新規とは限らないし、滞在時間は直帰や最終ページを含んでいません。
セッションの定義はただの推測だし、ユーザー数はデバイスやブラウザが変わるだけで重複カウントされていきます。
Cookieは削除されれば終わりだし、検索キーワードも99%取れないです。

 

 

見えない情報・不十分なデータに目を向けたらいくらでも不確定な要素が出てきます。

重要なことは見えてない方じゃないんです。

 

もう一回言いますね…

0が3割になることの大きさを是非理解してください。

 

 

僕たちは、3割程度の情報で物事を理解しているんです。

 

自分が理系か文系かを判断したのって、学問の2~3割程度も学んでない時じゃないですか。

TVに映っている僅か数時間程度で、好きなタレントと嫌いなタレントを決めてるじゃないですか。

 

僕は趣味が一目ぼれなんですけど、一瞬の容姿というわずかなデータだけで人は人を好きになれるんです。

 

僅かなデータから判断する事は、もちろん誤った結論を生むこともあります。

でもそれ以上の成功や発見が必ずあるはずです。

 

是非、目の前にある不十分なデータと真剣に向き合ってみてください。